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第25回POG 新種牡馬

ドゥラメンテ 父を超えた超良血2冠馬
ドゥラメンテ
Duramente

血統登録数:188頭
2012年 ノーザンファーム産
鹿毛

キングカメハメハ Kingmanbo Mr.Prospector
Miesque
*マンファス Last Tycoon
Pilot Bird
アドマイヤグルーヴ *サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
エアグルーヴ *トニービン
ダイナカール
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
普通 万能

<戦績>

9戦5勝

<成績>

1着-日本ダービー(GI)、皐月賞(GI)、中山記念(GII)

2着-ドバイシーマクラシック(G1)、宝塚記念(GI)

<解説>

 秋の東京でデビューするも2着。その後、未勝利戦を圧勝し、続くセントポーリア賞も快勝。共同通信杯(GIII)はリアルスティールに敗れるものの、クラシック第1弾・皐月賞(GI)では強烈な末脚でリアルスティールを差し切って1冠。続くダービーは横綱競馬で完勝し、2冠を達成しました。タイムは父キングカメハメハのレコードを破る優秀なものでした。しかし、その後骨折が判明し、三冠は夢と散りました。

 4歳の中山記念(GII)で復帰し勝利。ドバイシーマクラシック(GI)に遠征し、蹄鉄が外れた状態でも2着しました。帰国初戦の宝塚記念(GI)ではマリアライトに敗れるものの、根性で2着に入りました。しかし、レース後下馬。競走能力を喪失してしまい、引退となりました。

<へぼまさの眼>

 宝塚記念(GI)のレース後に下馬した時は本当に心配しましたが、無事に種牡馬入りできたことは何よりでしょう。後に覚醒するキタサンブラックには1度も先着を許さなかったのは評価できます。母はエリザベス女王杯連覇した名牝、祖母は年度代表馬にも輝いたエアグルーヴ、おじにも種牡馬としても活躍するルーラーシップもいますし、父キングカメハメハが昨年亡くなってしまったので、一層この馬にも期待してしまいますね。サンデーサイレンスが近くにいるのが、どうでるでしょうか。

モーリス 筋骨隆々の馬体
モーリス
Maurice

血統登録数:176頭
2011年 戸川牧場産
鹿毛

スクリーンヒーロー *グラスワンダー Silver Hawk
Ameriflora
ランニングヒロイン *サンデーサイレンス
ダイナアクトレス
メジロフランシス *カーネギー Salder's Wells
Detroit
メジロモントレー *モガミ
メジロクインシー
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
普通 中距離

<戦績>

18戦11勝

<成績>

1着-香港カップ(G1)、香港マイル(G1)、チャンピオンズマイル(G1)、天皇賞(秋)(GI)、安田記念(GI)、マイルCS(GI)、ダービー卿CT(GIII)

2着-安田記念(GI)、札幌記念(GII)

<解説>

 デビュー戦をレコードで快勝するなど、能力の高さを見せましたが、その後はなかなか結果を残すことができず、3歳春から休養。

 4歳になり美浦・堀厩舎に転厩すると大爆発。復帰戦の1000万を快勝すると、1600万、ダービー卿CT(GIII)と制し3連勝。GI初出走となった安田記念(GI)でも強い競馬を見せてGI初制覇。復帰して半年も経たずGIホースまで登り詰めました。秋はぶっつけ本番でマイルCS(GI)を制し、続く香港マイル(G1)でも強豪を寄せ付けず完勝。この年は6戦6勝・GI 3勝とし、年度代表馬に輝きました。

 5歳になり、初戦のチャンピオンズマイル(G1)を制するものの、安田記念(GI)で2着に敗れて連勝ストップ。続く札幌記念(GII)でも同厩のネオリアリズムの2着に敗れてしまいます。しかし秋初戦の天皇賞(秋)(GI)を快勝すると、引退レースとなった香港カップ(G1)でも無類の強さを見せて快勝しました。

<へぼまさの眼>

 モーリスという馬を一言でいうと、「筋骨隆々の馬体」ですね。ヴィクトワールピサやスーニなども凄い馬体をしていましたが、この馬は惚れ惚れするような完全にマッチョ体型でした。しかしながら、こんな血統からこんな強い馬が出てくるとは思いもしませんでしたね。スクリーンヒーロー畏るべしといったところでしょうか。

 さてやはり「こんな血統」といったからには解説してみると、祖母・メジロモントレーは重賞4勝したステイヤーでしたが、モガミ・フィディオンと超がつく気性難の馬が血統表に存在し、マイルを中心に活躍した本馬ですが、血統的には超絶のステイヤー。この辺がどうでるかですね。ブエナビスタなどの名牝にもつけられているので、1年目で活躍馬を出せれば。

ラブリーデイ 5歳から本格化
ラブリーデイ
Lovely Day

血統登録数:101頭
2010年 ノーザンファーム産
黒鹿毛

キングカメハメハ Kingmanbo Mr.Prospector
Miesque
*マンファス Last Tycoon
Pilot Bird
ポップコーンジャズ ダンスインザダーク *サンデーサイレンス
*ダンシングキイ
グレイスルーマー *トニービン
ディスクジョッキー
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
持続 中距離

<戦績>

33戦9勝

<成績>

1着-宝塚記念(GI)、宝塚記念(GI)、京都記念(GII)、京都大賞典(GII)、中山金杯(GIII)、鳴尾記念(GIII)、メトロポリタンS(OP)

2着-金鯱賞(GII)、京王杯2歳S(GII) 3着-ジャパンC(GI)

<解説>

 2歳の夏にデビューして快勝。その後野路菊S(OP)も制し、京王杯2歳S(GII)でも2着し、クラシック候補にも挙がるようになりました。

 しかし、本番の皐月賞は15着、ダービーは7着と結果は出ませんでした。4歳時はメトロポリタンS(OP)を制するものの、重賞では3着までと結果を残すことが出来ずに終わりました。

 5歳になると急に覚醒。初戦の中山金杯(GIII)で重賞初制覇すると、続く京都記念(GII)では同期のダービー馬・キズナを撃破。阪神大賞典と天皇賞(春)は距離の不安で着外に終わりますが、鳴尾記念(GIII)を制すると、続く宝塚記念(GI)で念願のGI初制覇。

 秋初戦、京都大賞典(GII)を制すると、天皇賞(秋)(GI)でも強い競馬で快勝しGI・2勝目。ジャパンCでも好走し、最優秀4歳牡馬のタイトルも獲得。

 しかし、6歳では一転、掲示板に載ることはできましたが、勝利には至りませんでした。

<へぼまさの眼>

 個人的には人生初となる10万馬券を取らせてもらった馬です。あの時の馬券は自分でも神がかっていたと思いますね(笑)。

 さて、解説をしてみると、ジャスタウェイと同じように一介のオープン馬が覚醒して、重賞を勝ちまくりといった感じの競走馬生活だったと思います。ただ、それほど強かったかというと、そこまでではなかった感じもあります。血統を見てみると、キンカメ×サンデー系なので上記ドゥラメンテと同じ感じですが、サンデーサイレンスが1代遠くにいるので、4×3のクロスを作りやすい面はあります。質の良いサンデー系種牡馬が配合されれば面白いと思います。

ミッキーアイル ディープ産駒の快速馬
ミッキーアイル
Mikki Isle

血統登録数:72頭
2010年 ノーザンファーム産
鹿毛

ディープインパクト *サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
*ウインドインハーヘア Alzao
Burghclere
*スターアイル Rock of Gibraltar Danehil
Offshore Boom
Isle de France Nureyev
Stella Madrid
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
普通 短距離

<戦績>

20戦8勝

<成績>

1着-NHKマイルカップ(GI)、マイルチャンピオンシップ(GI)、スワンS(GII)、シンザン記念(GIII)、アーリントンC(GIII)、阪急杯(GIII)

2着-高松宮記念(GI)、スプリンターズS(GI)

<解説>

 2歳秋の阪神でデビューするも2着。その後マイルの未勝利戦を1分32秒3という驚異的なタイムで勝利し、一気にGI候補として挙がるようになりました。

 その後500万、シンザン記念(GIII)、アーリントンC(GIII)、NHKマイルC(GI)と一気の5連勝でGIホースの仲間入りしました。しかし、次走の安田記念はブービー16着と大敗。秋初戦のスワンS(GII)は制するものの、マイルCS(GI)では再び13着と大敗し、不安定な結果を残すようになります。

 4歳時は善戦はするものの、結局未勝利。5歳時春の阪急杯(GIII)で久々の勝利、高松宮記念(GI)、スプリンターズS(GI)で連続2着すると、秋のマイルCS(GI)では斜行して物議を醸しだすことになりますが、なんとか久々のGI制覇となりました。

<へぼまさの眼>

 一言でいうと、一本気のスピード馬というところでしょうか。自分の型にはまらないと力を発揮できないタイプでした。スピードはディープ産駒の中でも抜群でしょうが、そこまでの強さを感じさせなかったのは、そういうところからでしょう。

 血統を見てみると、母父は名マイラーのロックオブジブラルタルですし、更に奥にはヌレイエフやアリダーの名前もあるので、種牡馬としてのバックボーンは十分あると思います。競走成績が似ているリアルインパクトもなかなかの結果を残していますし、面白い馬だと思います。

ホッコータルマエ ダートでGI・10勝
ホッコータルマエ
Hokko Tarumae

血統登録数:110頭
2009年 市川ファーム産
鹿毛

キングカメハメハ Kingmanbo Mr.Prospector
Miesque
*マンファス Last Tycoon
Pilot Bird
マダムチェロキー Cherokee Run Runaway Groom
Cherokee Dame
*アンフォイルド Unbridled
Bold Goil
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
持続 中距離

<戦績>

39戦17勝

<成績>

1着-チャンピオンズC(GI)、東京大賞典(GI)2回、帝王賞(GI)2回、JBCクラシック(GI)、川崎記念(GI)2回、かしわ記念(GI)など

<解説>

 3歳1月の京都でデビューするものの、11番人気の11着。2戦目に9番人気ながらも勝利。その後は人気はなかったものの、順調に勝ち上がり、夏のレパードS(GIII)で重賞初制覇を飾り、年末のJCダート(GI)にも出走し3着しました。

 4歳時、2月の佐賀記念(GIII)から快進撃、かしわ記念(GI)、帝王賞(GI)とGI・2つを含め5連勝し、秋にはJBCクラシック(GI)も制しました。

 5歳時にも勢いは止まらず、年末のチャンピオンズC(GI)で念願のJRAのGIを初制覇しました。その後も7歳まで堅実に活躍し、GI・10勝、重賞も合計14勝と素晴らしい活躍をしました。

<へぼまさの眼>

 ドバイワールドカップ以外は殆ど掲示板内とかなり堅実な結果を残してきました。競走馬生活後半はコパノリッキーとの一騎打ちみたいな感じになりましたが、やはり安定感ではこの馬が一番でしたね。

 母父がブラッシンググルーム系とキンカメの活躍馬の中でも、異色の配合。ベルシャザールと違って、サンデーサイレンスも血統内にないですし、ミスプロやノーザンダンサーも遠いので、配合はしやすい血統構成になっています。種付け頭数も増えていますし、生産者からの期待はかなり上がってきているようです。

エイシンヒカリ フランスGIでも圧勝劇
エイシンヒカリ
A Shin Hikari

血統登録数:52頭
2011年 木田牧場産
芦毛

ディープインパクト *サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
*ウインドインハーヘア Alzao
Burghclere
*キャタリナ Storm Cat Storm Bird
Terlingua
Carolina Saga Caro
Key to the Saga
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
普通 中距離

<戦績>

15戦10勝

<成績>

1着-イスパーン賞(G1)、香港カップ(G1)、毎日王冠(GII)、エプソムC(GIII)、アイルランドT(OP)、都大路S(OP)

<解説>

 3歳4月にデビューし、その後無傷の5連勝でオープン入り。しかし、重賞初出走になったチャレンジC(GIII)は9着と惨敗。

 4歳時は都大路S(OP)を快勝すると、エプソムC(GIII)、毎日王冠(GII)と3連勝。しかし、天皇賞(秋)(GI)は9着と惨敗。それでも香港にわたり、香港カップ(G1)を逃げ切って見事GIウイナーの仲間入り。

 5歳時はフランスへ遠征し、イスパーン賞(G1)で後続を10馬身差つけて大楽勝。しかし次走イギリスのプリンスオブウェールズS(G1)では最下位に惨敗。日本に戻ってからも、天皇賞(秋)は12着、連覇を狙った香港Cでも10着と惨敗し、引退となりました。

<へぼまさの眼>

 3歳時のアイルランドTでの大斜行しながらの逃げ切り勝ちは、かなりのインパクトでした。イスパーン賞の大楽勝劇も凄いと思う一方で、負ける時はアッサリでした。ミッキーアイル同様の一本気のスピード馬といった感じ。
 ディープ×ストームキャットのニックス配合で、同配合のキズナは種牡馬としてかなりの結果を残していますが、大分タイプが違いますし、種付け数も思ったより少ないので、この辺がどうでるでしょうか。

リオンディーズ 2戦目でGI制覇の快挙
リオンディーズ
Leontes

血統登録数:133頭
2012年 ノーザンファーム産
黒鹿毛

キングカメハメハ Kingmanbo Mr.Prospector
Miesque
*マンファス Last Tycoon
Pilot Bird
シーザリオ スペシャルウィーク *サンデーサイレンス
キャンペンガール
*キロフプリミエール Sadler's Wells
Querida
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
普通 万能

<兄弟>

エピファネイア-菊花賞(GI)、ジャパンC(GI)、神戸新聞杯(GII)、ラジオNIKKE杯2歳S(GIII)、日本ダービー(GI)2着

サートゥルナーリア-皐月賞(GI)、ホープフルS(GI)、神戸新聞杯(GII)、金鯱賞(GII)、有馬記念(GI)2着

<戦績>

5戦2勝

<成績>

1着-朝日杯フューチュリティS(GI) 2着-弥生賞(GII)

<解説>

 2歳11月にデビューし、快勝すると、2戦目にはGI・朝日杯FSに出走し、後方一気の末脚で抜け出し快勝しました。デビュー1ヶ月、2戦目でGIホースの仲間入りをしました。

 3歳時は弥生賞(GII)に出走するものの、マカヒキに差し切られての2着、皐月賞(GI)は4着入線も5着降着、ダービー(GI)は5着と結果を残せず終わってしまいました。秋に向けて調整を進められていましたが、屈腱炎を発症してしまい、僅か5戦で引退ということになりました。

<へぼまさの眼>

 皐月賞、ダービーと結果は出なかったものの、そのまま現役を続けていたら、どんな馬になっただろうかと思わずいられない馬だったと思いますね。
 半兄・エピファネイアが先日の桜花賞馬・デアリングタクトを輩出しましたし、この馬に対する期待感は種付け頭数にも表れていますね。ドゥラメンテほどの繁殖レベルではないものの、ラキシスなどにも種付けされていますし、面白いと思います。

  芝・ダートの二刀流
*アジアエクスプレス
Asia Express

血統登録数:118頭
2011年 アメリカ産
栗毛

Henny Hughes Hennessy Storm Cat
Island Kitty
Meadow Flyer Meadowlake
Stortley
Running Bobcats Running Stag Cozzene
Fruhlingstag
Backatem Notebook
Deputy&s Mistress
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
早熟 中距離

<戦績>

18戦6勝

<成績>

1着-朝日杯フューチュリティS(GI)、レパードS(GIII)

2着-スプリングS(GII)、アンタレスS(GIII)

<解説>

 2歳秋の東京ダでデビューし、5馬身差圧勝。続くオキザリス賞も7馬身差の圧勝。陣営は全日本2歳優駿ではなく、芝の朝日杯FS(GI)を選択し、見事はまってGI初制覇を達成しました。しかし、3歳時、スプリングS(GII)で2着すると、皐月賞(GI)では7着。以後はダートに転戦するものの、レパードS(GIII)の1勝のみに終わってしまいました。

<へぼまさの眼>

 芝でも走れた馬ではありましたが、基本的にはやはりダートでしょう。ヘニーヒューズからの早熟性もあるので、ある程度早い時期から活躍する馬がいると思います。種付け頭数も案外多く、サウスヴィグラス産駒のような短距離で活躍する馬を輩出するかもしれませんね。

 

ポスト・サウスヴィグラス

*ダノンレジェンド
Danon Legend

血統登録数:69頭
2010年 アメリカ産
黒鹿毛

Macho Uno Holy Bull Great Above
Sharon Brown
Primal Force Blushing Groom
Prime Prospect
My Goodness Storm Cat Storm Bird
Terlingua
Caressing Honour and Glory
Lovin Touch
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
晩成 短距離

<兄弟馬>

ダノンキングリー-毎日王冠(GII)、中山記念(GII)、共同通信杯(GIII)、日本ダービー(GI)2着、皐月賞(GI)3着

<戦績>

30戦13勝

<成績>

1着-JBCスプリント(JpnI)、東京盃(JpnII)、カペラ(GIII)、クラスターC(JpnIII)2回、黒船賞(JpnIII)

<解説>

 2歳秋の東京ダでデビューし、7馬身差の圧勝。ポインセチア賞では後の2歳ダート王・サマリーズと僅差の競馬。しかし、その後はなかなか勝ちあがることができませんでした。それでも4歳の秋にはオープン入り。暮れのカペラS(GIII)では12番人気の低評価でしたが、5馬身差の大楽勝。ここから快進撃が始まります。地方交流重賞を勝ちまくり、6歳時のJBCスプリント(JpnI)でGI初制覇を飾りました。

<へぼまさの眼>

 4歳まではそれほどではなかったのですが、逃げるという自分の型を作ってからは、無敵の快進撃という感じでした。戦績から見ても、サウスヴィグラスと非常によく似ていますし、種牡馬としても上記エアジアエクスプレス以上にポスト・サウスヴィグラスのような存在になってくれるのではないでしょうか。
 基本的には晩成タイプかもしれませんが、スピードは2歳時から見せていましたし、早くから活躍する馬もいるでしょうし、弟・ダノンキングリーの内容からも中距離ダート戦でも走れるような仔が出るかもしれません。アウトブリードを作りやすい血統構成なので、面白い種牡馬です。

  女王も破った名マイラー
*マクフィ
Makfi

血統登録数:102頭
2007年 イギリス産
鹿毛

Dubawi Dubai Millennium Seeking the Gold
Colorado Dancer
Zomaradah Deploy
Jawaher
Dhelaal Green Desert Danzig
Foreign Courier
Irish Valley Irish River
Green Valley
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
普通 マイル

<戦績>

6戦4勝

<成績>

1着-英2000ギニー(G1)、ジャック・ル・マロワ賞(G1)

<解説>

 デビュー3連勝で、英2000ギニー(G1)を制し、G1初制覇。その後、ジャック・ル・マロワ賞(G1)では、当時のマイル女王・ゴルディコヴァを破って快勝しました。

<へぼまさの眼>

 ヨーロッパでガリレオに次ぐ活躍馬を輩出するドバウィの産駒。ただ、ドバウィ産駒は日本ではあまり結果が出ておらず、モンテロッソもそれほど活躍馬を出していない現状。ヨーロッパでは活躍馬を出していますが、長距離馬が多くいるのは意外ですね。

  UAEダービーを圧勝
*ディスクリートキャット
Discreet Cat

血統登録数:94頭
2003年 アメリカ産
鹿毛

Forestry Storm Cat Storm Bird
Terlingua
Shared Interest Pleasant Colony
Surgery
Pretty Discreet Private Account Damascus
Numbered Account
Pretty Persuasive Believe It
Bury the Hatchet
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
早熟 マイル

<戦績>

9戦6勝

<成績>

1着-シガーマイル(G1)、UAEダービー(G2)、シェロームBCH(G2)

<解説>

 2歳7月にアメリカでデビューし圧勝。その後UAEへ移籍し、UAEダービー(G2)に出走します。日本からフラムドパシオンが参戦していましたが、6馬身差の圧勝。後にアメリカで年度代表馬になるインヴァソールの生涯唯一の敗戦でもありました。その後は再びアメリカに舞台を移し、シガーマイル(G1)でG1初制覇。しかし、4歳になってからは喉の不調もあり、3戦未勝利で引退となりました。

<へぼまさの眼>

 UAEダービーは日本からも出走していたのでテレビ中継があり、このレースでのこの馬の強さは本当に素晴らしかったです。へぼまさが好きになった外国馬の1頭(他はパントレセレブルとハービンジャー)です。

 既に根岸ステークスを勝ったエアハリファが出ていますので、日本でも十分活躍馬を出せると思いますが、既に17歳にもなっているので、長期間にわたっては厳しいかもしれませんが、頑張ってほしいです。

  タピット産駒の米クラシックホース
*クリエイターII
Creator

血統登録数:58頭
2013年 アメリカ産
芦毛

Tapit Pulpit A.P.Indy
Preach
Tap Your Heels Unbridled
Ruby Slippers
Morena Privately Held Private Account
Aviance
Charytin Summing
Crownit
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
早熟 中距離

<戦績>

12戦3勝

<成績>

1着-ベルモントS(G1)、アーカンソーダービー(G1)

<解説>

 初勝利までに6戦を要しましたが、アーカンソーダービー(G1)で重賞初制覇。しかし、ケンタッキーダービーは大敗。日本のラニが出走したベルモントS(G1)を制しました。しかし、その後は2戦惨敗し引退しました。

<へぼまさの眼>

 正直あまりわからない馬なので、全てB評価としました。ベルモントSを勝ってはいますが、正直戦績もあまり良かった感じはないですね。ただ、同じような戦績のシニスターミニスターが日本でまずまずの成功を収めましたし、同じエーピーインディ系ということを考えると成功の余地はあるかもしれません。ですが、年々種付け頭数も減っているだけに。

  雑草血統の米二冠馬
California Chrome
カリフォルニアクローム

2011年 アメリカ産
栗毛

Lucky Pulpit Pulpit A.P.Indy
Preach
Lucky Soph Cozzene
Lucky Spell
Love the Chase Not For Love Mr.Prospector
Dance Number
Chase It Down Polish Numbers
Chase the Dreams
成長 距離 気性 底力 健康 安定 ダート 瞬発力 スピード スタミナ 期待度
普通 万能

<戦績>

27戦16勝

<成績>

1着-ケンタッキーダービー(G1)、プリークネスS(G1)、ドバイワールドC(G1)、サンタアニタダービー(G1)など多数

<解説>

 2歳時は7戦3勝するものの、掲示板外が2回あるなどそれほどでもなかったのですが、2歳末のキンググローリアスSを6馬身差圧勝すると、一気に覚醒。ケンタタッキーダービー、プリークネスSまで6連勝で二冠を達成しました。三冠は達成できなかったものの、BCクラシックで3着し年度代表馬に輝きました。

 4歳時は2戦して未勝利だったものの、5歳時は再び快進撃。G2戦からドバイワールドカップを含み、一気の6連勝。BCクラシックでは次年の年度代表馬にもなるアロゲートと一騎打ちの末2着。二度目の年度代表馬に輝きました。

<へぼまさの眼>

 アメリカで大活躍しているプルピットの系統にはなるものの、父のラッキープルピットは二流馬で、母系もかなりの傍流血脈。それでもこんな活躍を見せるのですから、競馬は面白いですね。サンデーサイレンスや上記のモーリスと被る部分があります。今年から日本でも導入される種牡馬になりますが、外国産馬として輸入された馬たちがどういう活躍を見せるかは楽しみです。